WindowsでgccをインストールするにはMinGWを利用した、C言語の最小限の開発環境を作る手順
- エディタをインストール
- コンパイラをインストール
- コンパイラにPATHを通す設定をする
エディタをインストール
Atom、VSCodeなど新世代のエディター(Windows、Mac OS X、Linux対応)をインストールしてください。
コンパイラをインストール
C言語コンパイラって幾つかありますが、visual studioはファイルサイズがデカいので却下です。gccのインストールをオススメします。gccはMacでもLinuxでもWindowsでも使えます。
コンパイラの違い一覧
システム | mingw-jp | Visual Studio .net | Borland C++ Builder |
---|---|---|---|
コンパイラ名 | gcc | cl | bcc32 |
オブジェクトファイルの拡張子 | .o | .obj | .obj |
実行ファイル名指定 | -o ファイル名 | -o ファイル名 | -eファイル名 |
make コマンド | mingw32-make | nmake | make |
依存ファイルマクロ | $^ | $** | $** |
WindowsでgccをインストールするにはMinGWというソフトを使う必要があります。
MinGW | Minimalist GNU for Windows
- MinGWのホームページで「Downloads」をクリック
- sourceforgeというサイトに飛びます
- 「Download mingw-get-setup.exe (86.5 kB)」をクリック
- exeファイルをダウンロード
- ダウンロードしたexeファイルを起動
- インストール自体は「Install」ボタンとか「Continue」ボタンをクリックするだけ
左のメニュー画面で「Basic Setup」を選択し、
- mingw-developer-toolkit
- mingw32-base
- mingw32-gcc-g++
- msys-base-32
を選んで、右クリックで「Mark for Installation」を選択します。
選び終わったら、上の「Installation」メニューから「Apply Changes」を選択すればインストールが始まります。
インストールが始まると、先ほど選択したパッケージがこのように変わります。
これでGCCが使えるようになりました。
コンパイラにPATHを通す設定をする
事前にgcc.exeの場所を探しておいてください。
MinGWをインストールする際に設定を変更していなければ C:MinGWbin
にあるはずです。
- エクスプローラー起動
- マイコンピューターで右クリック
- プロパティ選択
- システムの詳細設定
- 「環境変数」ボタン
- ユーザー環境変数 or システム環境変数にPathがあります
そのPathの最後に;C:¥MinGW¥bin
を追記
※「;
」を必ず付けてください
ユーザー環境変数とシステム環境変数の違い
- ユーザー環境変数:今ログインしているユーザーだけに有効
- システム環境変数:全てのユーザーに有効
お好きな方をお使いください。
コマンドプロンプトで gcc --help
と打ってみてください。
↓こんな感じのものが出てればgccが正常に使える状態です。
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> gcc —help
Usage: gcc [options] file...
Options:
–pass–exit–codes Exit with highest error code from a phase
—help Display this information
—target–help Display target specific command line options
—help={common|optimizers|params|target|warnings|[^]{joined|separate|undocumented}}[,...]
Display specific types of command line options
(Use ‘-v –help’ to display command line options of sub–processes)
—version Display compiler version information
–dumpspecs Display all of the built in spec strings
–dumpversion Display the version of the compiler
–dumpmachine Display the compiler‘s target processor
-print-search-dirs Display the directories in the compiler’s search path
(※以下省略)
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バージョンの確認
> gcc -v Using built-in specs. COLLECT_GCC=gcc COLLECT_LTO_WRAPPER=c:/mingw/bin/../libexec/gcc/mingw32/5.3.0/lto-wrapper.exe Target: mingw32 Configured with: ../src/gcc-5.3.0/configure --build=x86_64-pc-linux-gnu --host=mingw32 --prefix=/mingw --disable-win32-registry --target=mingw32 --with-arch=i586 --enable-languages=c,c++,objc,obj-c++,fortran,ada --enable-static --enable-shared --enable-threads=posix --with-dwarf2 --disable-sjlj-exceptions --enable-version-specific-runtime-libs --enable-libstdcxx-debug --with-tune=generic --enable-libgomp --disable-libvtv --enable-nls Thread model: posix gcc version 5.3.0 (GCC)
ソースコードコンパイル
C言語プログラムのファイル名を「hello.c」というファイルを作成します。ファイルの中身は「Hello, World!」という文字列を出力するプログラムです。
以下のコマンドを打ってみてください。
> gcc hello.c -o hello.exe
そしたら hello.exe
が作られています。
プログラムの実行
コマンドプロンプトで実行ファイル名を入力してEnterキーを押すだけです。
コマンドプロンプトで、「hello.exe」を実行します。
> hello.exe Hello, World
このように「Hello, World」という文字列が出力されれば、OKです。
実行ファイルを指定した場合、指定したファイルを実行してください。