break文
switch文のところでbreakというのが何回も登場しました。
switch文での意味は「switch文から抜け出す」という意味でしたね。
breakはswitch文以外にもfor文やwhile文のループの中でも使うことが出来ます。
この時もbreakは「for文やwhile文のループから抜け出す」という意味を持っています。
break文を使って抜けられるのはループひとつだけです。ですから、二重、三重のループを抜けるには、その度にbreak文を使うようになります。
continue文
continueはfor文やwhile文などのループ処理をスキップさせるに用います。
breakとは違い、continueはスキップした後は、ループの先頭に戻ります。
#include <stdio.h> int main(void) { int i = 1, n, sum; sum = 0; while (i <= 5) { printf("正の整数を入力 : "); scanf("%d", &n); if (n < 0) continue; sum = sum + n; i++; } printf("sum = %d\n", sum); return 0; }
無限ループ
while(1)とすると、基本的に処理は無限に繰り返されます。これは、条件式が偽の場合は、0、真の場合はそれ以外の値をとることを利用した方法で、無限に繰り返されます。 ただ、こういった無限ループでも、break(ブレイク)があると、ループから出ることができます。
電卓のプログラムで無限ループで、繰り返し計算を行います。
#include <stdio.h> main() { double a, b, ans; char op; printf( "加減乗除(+,-,*,/)ができます。指定例:2+5、終了時はq\n" ); while( 1 ) { printf( "ready : " ); if( scanf( "%lf %c %lf", &a, &op, &b ) != 3 ) break; switch( op ) { case '+': ans = a + b; break; case '-': ans = a - b; break; case '*': ans = a * b; break; case '/': if( b == 0.0 ) { printf( "Error!(ゼロでの割算はできません)\n" ); continue; } ans = a / b; break; default: printf( "Error!(演算記号の指定が誤りです)\n" ); continue; } printf( "--> %g\n", ans ); } printf( ".... Power OFF\n" ); }
多重ループ
九九の計算結果を表示するプログラム
#include <stdio.h> int main(void) { int i, j; for (i = 1; i <= 9; i++) { for (j = 1; j <= 9; j++) { printf(" %2d", i * j); } printf("\n"); } return 0; }
forループの2重ループを使っています。
最初のループでiが1の時はその下のforループで、
jが1から9まで増加させながら、その1の値と掛け合わせた結果を表示しています。
つまり九九の計算結果となるわけです。
二つ目のforループが終わると、printfで改行コードを出力してるので、
ちょうど9個結果を横に表示した後に次のループに入ることになり、
綺麗に九九の表が表示されるというわけです。
計算結果の間にスペースがあるのは一つ目のprintfで%2dの前にスペースが入っているからです。
ミニテスト
http://lmspress.net/courses/c-programming-i/
演習(p101)
- 演習4-24 (A, B クラス)
— List(4-18)、List(4-19)p99 を参考してください。 演習4-25 (C, D クラス)